iPS, administrationの意味 「NHK World Japan News」より

NHK WORLD-JAPAN Newsは、NHKが運営しているニュースサイトで、TOEICテストのリーディング力を養う上で、かなり有益なコンテンツだと思います。

1月10日(木)の、iPS細胞を使用した頭頚部ガンに対する臨床試験申請を取り上げた記事に、以下の文章がありました。

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Researchers in Japan plan to apply for government approval to conduct clinical trials using
induced pluripotent stem cells, or iPS cells, against cancer in the head and neck.
A group of researchers from the RIKEN institute and Chiba University have successfully
created natural killer T cells, or NKT cells, from iPS cells.
The NKT cells are a type of immune cells that attack cancer.
The researchers are looking to develop a new cancer treatment involving
the administration of NKT cells.
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〔引用元〕
NHK World Japan News
“Researchers to test iPS cells for cancer treatment"
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20190110_45/


(引用文の意味)
日本の研究者は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使用した、頭頚部ガンに対する臨床試験を実施するための政府承認を申請する予定です。
RIKEN(理化学研究所)と千葉大学の研究者グループが、iPS細胞からナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)を生成することに成功しました。
NKT細胞は、ガンを攻撃する免疫細胞の一種です。
研究者グループは、NKT細胞の投与を含む新しいガン治療法の開発を目指しています。


京都大学の山中伸弥教授が、世界で初めて作製に成功したiPS細胞ですが、新聞やニュースで頻繁に取り上げられているにもかかわらず、略称の意味を正確に把握していませんでした。
この記事で正式名称が紹介されているので、各単語の意味を確認しました。

◆人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells):体細胞に、ごく少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞

inducedは「~を誘発する、人工的に起こす」といった意味を表すinduceの分詞形です。
iPS細胞の日本語名称の「人工」の部分になります。

pluripotentは馴染みがありませんが、「多能性の」という意味の形容詞と、「多能性」や「多分化能」といった意味の名詞の両方で使うことが出来る理化学英単語です。
stem cellは「幹細胞」なので、iPS細胞の日本語名称が英単語の順番通りに訳されていることが分かりましたが、やはりpluripotentが発音も含めてかなり難しいですね。

ここで取り上げた記事には、induced pluripotent stem cells以外にも、clinical trial(臨床試験)やimmune cell(免疫細胞)等、医療に関係した英単語が登場しています。
意外な使われ方だと思ったのが、4つ目の文章のadministration。
administrationと言えば、「政権」や「経営陣」、あるいはadministration department(管理部)のような形で使われる「管理」といった意味が思い浮かびます。
しかし、ここでは薬などの「投与」という意味で使用されています。


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